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住まい循環プロジェクト

2020 はじめに

毎年、年初にその年を通じてどう在りたいか、
公私ともに行動目標やミッションを決めて
記していますが、その前には
考えをまとめるために、本を読んでいきます。

今日はその1冊をご紹介します。

「小商いのすすめ」
 平川 克美 著

(題名から想像するようないわゆる
ビジネス本、ハウツー本ではありません。)

私たちが子供だったころ、(かなり昔・・
ですが)
子供から見ても
「間違ったことをするはずがない」と
絶対的な信頼をされてきた大企業や偉い方々、
「おとな」達が耳を疑うような「間違い」や
場合によっては「罪」をおかすような時代に
いつからなってしまったのかと、
日本人はそんな民族ではなかったはず、と
悲しい気持ちになっている「おとな」も
多いのではないかと思います。

私が子供の頃の「おとな」、大きな会社の
取締役も政治家もお役人も先生も、ちゃんと
「おとな」だったという気がします。

成人して会社勤めをしても、上司をはじめ
周囲のおとなは「若者」に対して温かかかった
・・・

なぜこんな状況になってきているのか、
この本を読んで少しわかった気がします。

戦後、所得倍増計画などによって見事な
経済成長と発展をしてきた日本。同じ調子で
永遠に成長し続けるものはありません。
その転換点に気づくことなく同じ調子で推し進
めたら当然、歪みは大きくなっていきます。
 

日本だけでなく世界中で同じ、大きなこの
転換の時代に、非力な小さな自分は次の世代の
ために何もすることができない、
と無力感を感じることも多くなっていました。


平川氏はこの本の中で言っています。

「いま・ここ」に生まれて生きていることは
偶然で、そのこと自体に対しては何の責任も
ないけれど、その本来責任がない
「いま・ここ」に対して責任をもつことが
おとなになること
リターンを期待しない贈与ができて、おとなに
なれる・・・

「身の回りの人間的な小さな問題を、自らの
責任において引き受けることだけが、この
苦境を乗り越える第一歩になる」と。

目の前にあることにこつこつと取り組んで
いきたいとあらためて思っています。