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住まい循環プロジェクト

空き家対策の現実とこれから

株式会社cototomaが「空き家対策」と
住宅資源の循環について、HPなどで提唱
したのは2014年です。

その現実と対策につい調べ、対応策を検討
しはじめたのはその3年ほど前。

2012年では、「空き家」の話と対策は
世間一般ではほぼ取り扱う感じもなく、
「無理だよね」という諦めた話が多かったのですが、
その後、国がさまざまな方針とサポート策を
打ち出してからは、「雨後の筍」状態で
不動産業界などでも組織的な取り組みがされています。

「空き家」問題を解決するところに
「簡単に儲かる話」などあるはずはありません。

「空き家」の取り扱いは業者から見れば「商品」
なのかもしれないけど、所有者さんにとっては、
「家族の歴史が刻まれた大切な家」です。

所有者さんの歴史、気持ちに寄り添わずに
解決法方法を探ることはできないことだと
考えています。

そんな中、下記のニュースが目につきました。

https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20220715-00005403-rakumachi-column

「空き家で儲けるノウハウを提供する」ということで
投資家さんに高額なセミナーを売り、内容が提示されたものと
金額に見合うものではなかった、ということらしいです。

「1000万かかる空き家の改修を100万で収める
ノウハウ」とかで特許申請したとかしないとか。
そんなものの汎用性のある仕組みなど建築の側から
見ても不可能です。(3Dとか先進技術の開発後はわかりま
せんけど)

「空き家」といっても築年数、工法、空き家となって
からの年数、管理の方法、立地環境などなどなど、
個別の条件でかかる手数と活用方法はそれぞれ、
です。

個別に丁寧にコンサルティング、資金計画、
事業計画へと進めなければ活用はできません。

不動産コンサルティング、事業経営、建築の各分野の
知識と何より、活用を検討される所有者さんに寄り添える
気持ちとエネルギーが求めらると思います。

この記事の例は
解決する問題を
「空き家問題の解消」ではなく
「自分が儲けること」にしてしまった、のでしょうか・・・

「空き家対策」に誠実に対応、活動している多くの
事業者は、この記事のように心無いことを悲しく
思って見ています。