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住まいづくりの知識

断熱改修等による健康への影響調査

「日本の家は寒い!」
そう言われてもそんな家にずっと住み続けてきた
身としては比較対象する環境にはありません。

幼い頃に親しんだ「炬燵」や「半纏」は寒い家
の中で局所的に暖をとって冬の寒さをしのぐ道具
です。

今も炬燵は家庭で十分活躍しているのだと思いま
す。
という私はペットを飼って居ることもあって、
炬燵のお布団周りを衛生的にしておくことが難し
いので、数十年使ってはいないのですが、我が家
の冬は寒い、です。

 
2年前に WHO(世界保健機関)は「冬の室温」
は「18度以上」ということを強く勧告していま
す。

それは、18度を下回ると循環器疾患、
16度を下回ると感染症などの発症や転倒、怪我
のリスクが高まるからという理由です。

日本で国土交通省が国内の 平均年齢57歳の
住居2190戸を調査したところ

各室の平均気温は

居 間=16.8℃
寝 室=12.8℃
脱衣所=13.0℃

という結果だったそうです。

現在、近年新築された住宅にお住まい方の協力
を頂いて、断熱等級4以上の住まいと30年ほど
前に建てられた、床・壁・天井はグラスウール
50mm
そして窓ガラスは単板6mm という住宅とで
冬の気温を測定器を設置して比較してみました。


完全無暖房でしばらくおけば、どちらの室温も
外気+3〜5℃なのですが

暖房を入れた時の室温の上昇と温度の維持され方
が大きく違います。

人が住み続けて 緩やかに暖房を入れておくこと
で断熱等級の優れた家では次第に暖かくなり、
小さなエネルギーでその快適な室温(20℃〜
25℃)を維持することができていました。

一方の30年ほど前の断熱性能が低い住宅では
同じように室温20℃にすることはできますが、
そのためには強いパワーで暖房をし続けること
が必要でした。そして暖房を切ったらたちまち、
室温は低くなってしまいます。

断熱性能が優れた家=温まりやすく冷めにくい
断熱性能が低い家 =温まりにくく冷めやすい

のです。

健康のために、是非、断熱対策を。