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住まいづくりの知識

三方よし

「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」
の「三方よし」を近江商人は心得としたと
いうことから、商売の心得の基本として
広く知られていますが、

昨今の世情は、と言えば

「売り手よし」「投資家よし」・・で
「買い手」の一般の消費者はなんだか知らない
うちに得したように営業されて実は何だか大きく
損をしているのに、大きな買い物になれば
なるほど、そのことはずっと先にならないと、
気がつかないことが多いのも現実です。

そんな状況だからこそ、古いタイプの私としては
お客様からのご相談内容について
「自分がそのお客様の立場だったら」を
精一杯考えて、お聞きした状況から何を
選択されるのがより良いのか、また何に
ついてこの機会にしっかりご検討頂きたい
のかをお伝えし、自分の目先の利益を追うの
でなく「三方よし」の姿勢を守っています。

今、話題になっている、相続対策と称した
賃貸物件のサブリース、一括借り上げの
話もその一つです。全てがいけないという
ことでないかもしれないけれど、では、どれを、
誰を信用していいのか、わからなくなっている
でしょう。

先日も
ある大手住宅メーカーさんとサブリース契約
で賃貸物件を建てられて2年目の資産家の方
からご相談がありました。
住宅メーカーさんから契約条件の変更のお話、
「保証家賃を下げたい」があった、という内容
です。日本中のあちらこちらで今、揉め事にも
なっています。

このサブリースの仕組みも
一見、「買い手」の利益を一番大切にしている
かのような体裁をしていますが、ほとんどの場合、
「売り手良し」だけで「買い手」も「世間」も
良いとは言えないものだと思います。

その結果、空室率も高く、「空家」が増加して
しまっています。

投資物件を建てるということは「経営」なの
ですから、少なくとも取り組む前に事業計画は
自分で作ってみなくてはいけないです。

自分の信用と財産を担保に、
自分の人生を大きく左右する可能性のある大事を

完全な「人任せ」にしてはいけません。

真摯に真剣に取り組んでいると、同じ姿勢や
考えで生きている人たちと引き寄せられていく
ように思います。