建物の計画に際しての、お打ち合わせの
ときのこと。

その土地の形や周囲の環境を考えて、建物の
配置や向きなど基本的なこととレイアウトを
決めていく中で、景色の良い方向に開口部を
広く設けて室内からその景色を楽しめるように
されたい、とのご意向。

その思いを形にしていきたいのですが、
素晴らしい景色は西の方向になります。

この日射の方向については、コトトマ　で少
しずつお話させて頂いている省エネ、断熱の
住まいともつながっていくお話です。

東の方向に大きな開口部を設けた場合も
日射遮蔽の仕組み、仕掛けを設けない場合は
午前中の日射エネルギーについて何かの対策が
必要になることが多いと思います。

西の日射、いわゆる「西日」の熱は朝日の東の
日射とは又異なる暑さが問題になります。
空調やブラインドなどだけでは解決の難しい、
熱が建物に降り注ぎます。
その熱は窓が無くても、壁を容赦無く熱すること
で、家の温熱環境に大きな影響を与えます。

できれば西方向に無防備な建て方にならない
工夫が大切だと思います。

西の日射も東の日射も、そのお日さまのエネ
ルギーは、とてつもなく凄い！と実感する大切
なきっかけでもありますが、人にとって快適な
空間を作るためには、十分に検討が必要です。