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住まいづくりの知識

今週の1冊 〜芸術家の愛した家〜

この本のサブタイトルは
「巨匠のルーツから読み解く」美術入門。

ダリ、藤田嗣治、ミレー、ゴッホ、そしてミケランジェロ・・・

例えば
ミケランジェロの家
ミケランジェロが生まれのは1475年、そのミケランジェロが生まれた家が今も残っていて見ることができるなんてすごいこと!

日本の建築で比べてみると、銀閣寺ができたのが1483年。

ミケランジェロの家も長い歴史の中で地震や政争、戦争などで周囲の多くの建物は無く、ごく一部が残されているだけのようですが、
大切に残された記録をもとに家具の配置や様子を再現されているとのことです。

紹介されている他の芸術家の家たちも十分歴史が古いものなのに今もその暮らした息づかいを感じられる状態で残されていることに感動し、
さて、日本では??

これは残さなくてはいけないと、保存の為の活動がされた建物も、その甲斐無く壊されていくことの様子を見ていて経済最優先で貴重な先人の仕事や
その息づかいを消してしまっていいのだろうか、と悲しくなります。

フランスに残る藤田嗣治が晩年に暮らした家も18世紀に建てられた農家を1961年に改修したものです。内部のインテリアなどからは日本人としての暮らしが感じられ、どこか懐かしい
感じがします。

数年前に訪れた山口県にある香月泰男美術館の中のアトリエも、今もそこで絵を描いているかのような感じがして嬉しかったのを覚えています。